カバマダラ- タテハチョウ科 -

カバマダラ1
カバマダラ幼虫
分布
カバマダラは鹿児島県の南西諸島の南部よりも南の地域のみで見られましたが、現在では分布域が北上し九州の南部でも生息が確認されるようになりました。
海外においては熱帯および亜熱帯の地域に数多く分布しています。
生息場所
カバマダラは林や草原、農耕地や河川、日当たりの良い道路脇などに生息し、特に海岸に近い場所で多く見られます。
季節
6月~7月
成虫は気温が上昇する6月の終わり頃から7月の中旬にかけての時期に活発に活動しています。
カバマダラ2
カバマダラ4
その他の名称
樺斑
英名:[African monarch]、[plain tiger]
学名:[Danaus chrysippus]
開張
60~70mm
食べ物
トウワタ、フウセントウワタなどを食べます。
越冬態(えっとうたい)
成虫
特徴
カバマダラは翅色がオレンジ色、黒色、白色から構成されている中型の蝶で、基本的には沖縄周辺の島々や鹿児島県の南の島々など気温の高い地域に生息ています。

カバマダラの翅は内側がオレンジ色、外側は黒色の模様の中に白色の斑紋という配色ですが、オレンジ色の部分の中には左右合わせて4つの黒い斑紋があり、この特徴が近似種のスジグロカバマダラなどとは異なります。
また、上記の写真を見ても分かる通り、翅の裏側は表側よりも色がやや淡くなっています。
体が細く、翅の面積が広いという特徴を持っている事から長距離飛行に向いており、海を渡った個体が本州や四国で確認される事もあります。

カバマダラは日中の明るい時間帯に割と低い場所をフワフワと浮くように飛びながら移動し、センダングサ類の植物に止まったり、水たまりなどで吸水を行ったりしながら生活しています。

尚、カバマダラはツマグロヒョウモンの擬態のモデルとしても知られています。