コバネイナゴ- イナゴ科 -

コバネイナゴ1
分布
コバネイナゴは主に本州、四国、九州などに分布しています。
生息場所
水田や草原など。
季節
8月~11月
コバネイナゴは真夏の暑い時期から秋にかけて活動しています。
コバネイナゴ2
その他の名称
小翅稲子
学名:[Oxya yezoensis]
体長
25~35mm
食べ物
幼虫はイネの仲間を食べて成長します。
越冬態(えっとうたい)
特徴
コバネイナゴはイナゴ科の昆虫の中で最もポピュラーなもので、単にイナゴと言った場合は基本的にはこのコバネイナゴを指している事が多いようです。名前の由来は翅が小さい事にあり、腹部の長さよりも翅が短い事が特徴です。また、イネの付近でよく見られる事で知られ、体の色もイネの色に近い黄緑色をしています。

コバネイナゴの体の特徴は上記した以外のものでは、目の辺りから腹部にかけて見られる大きな黒いラインが特に目立っており、この特徴はイナゴ科の昆虫ではコバネイナゴとハネナガイナゴにしか見られないので、見分けるポイントのひとつにもなっています。(ハネナガイナゴは名前の通り、翅が長く、後足の関節部よりも長く翅が伸びています。)

昔はこのコバネイナゴを食料としていた時期があり、貴重なタンパク源として炒めるなどして食べていたそうです。また、今でもイナゴを食べる習慣は僅かに残っており、佃煮などして売られている地域もあるようで、海外においては稲作を行っているアジア圏の一部では今においては食べられています。

尚、コバネイナゴはイネを荒らす為、農家の間では害虫として扱われている事が多いようです。