ナミアゲハ- アゲハチョウ科 -

ナミアゲハの成虫
分布
ナミアゲハは北海道、本州、四国、九州、沖縄とほぼ日本国内の全域に分布しています。
また、海外においては台湾、中国、北朝鮮、韓国などの朝鮮半島地域などに生息しています。
生息場所
里山や市街地、家の庭など。
季節
3月~11月。活動期は年に3回。
初春の頃から秋の終わりにかけて見る事ができます。
ナミアゲハの幼虫
その他の名称
並揚羽
英名:[Asian Swallowtail]、[Chinese Yellow Swallowtail]、[Xuthus Swallowtail]
学名:[Papilio xuthus]
体長
65~90mm
食べ物
幼虫はカラタチやミカン、サンショウなどを食べます。
越冬態(えっとうたい)
サナギ
特徴
ナミアゲハは単に「アゲハ」または「アゲハチョウ」とも呼ばれる代表的なアゲハチョウ科の蝶ですが、ナミアゲハ以外のアゲハチョウ科の蝶もアゲハチョウと呼ばれる事があるようなので、その点は注意が必要です。また、ナミアゲハは春型の方がクリーム色の箇所が多いなどの特徴があります。

ナミアゲハによく似た蝶として挙げられるキアゲハとの違いは前羽の上部に筋の部分や羽の色みの違いなどが挙げられ、キアゲハのページにあるキアゲハの写真と見比べる事でその違いが確認できるかと思います。
また、キアゲハの幼虫は体の模様が全く違う為、幼虫であれば、よりハッキリとした違いを見てとる事が出来ます。
他にもナミアゲハは緑色のサナギなる個体と褐色になる個体がいるなどの特徴がありますが、このサナギの色の違いは幼虫がサナギになる時の周りの環境が影響していると言われており、サナギになる際に葉っぱの匂いがあり、サナギになる場所がツルツルしていると緑色になり、葉の匂いがなく、ザラザラした場所でサナギになった個体は褐色のサナギになる事が多いとされています。

尚、ナミアゲハの幼虫は危険を感じるとクサい臭いのする黄色い二本の角を頭の後ろから出す事で身を守ります。