ナミエシロチョウ- シロチョウ科 -

ナミエシロチョウ1
分布
ナミエシロチョウは沖縄県や鹿児島県の南部にある島々に分布しています。
海外においてはインド・オーストラリア区や台湾などに生息しています。
生息場所
平地から低山地にかけてに地域にある森林、林、農地、人家周辺などの明るい場所に生息しています。
季節
7月
成虫は夏の時期の中でも7月頃の期間にのみ活発に活動しています。
ナミエシロチョウ2
その他の名称
浪江白蝶
英名:[The Lesser Albatross]
学名:[Appias paulina]
開張
45~50mm
食べ物
ツゲモドキなどを食べます。
越冬態(えっとうたい)
成虫
特徴
ナミエシロチョウは日中の気温の高い時間帯に樹林上などを素早く飛行しながら、植物の葉やセンダングサ類の花の元を訪れて暮らしているシロチョウ科の蝶で、翅の表側はシロチョウの名前の通り、白色になっていますが、翅の裏側は上記の写真の通り大部分が黄色になっています。
上記の写真のものはメスの個体ですが、オスの個体は翅の裏側が黄色一色で表側はメスよりも黒色の部分が少なく、僅かに黒縁と黒い斑紋が残っているのみです。

ナミエシロチョウは葉や花などに止まる際には翅を閉じる種類ですが、花の蜜を吸う場合には半開きになっている事もあります。
前翅の先は比較的、尖っており、この特徴からナミエシロチョウの仲間はトガリシロチョウとも呼ばれています。

ナミエシロチョウの国内での生息地域は非常に限られており、沖縄県の那覇市よりも遥かに南の八重山列島が主な生息地域となっていますが、元々、沖縄県に土着していた蝶ではなく、1979年頃から発生し始めたとされています。
現在では北部に生息域が広がり、鹿児島県の薩南諸島に属するトカラ列島の南部辺りにまで定着していると言われています。