オツネントンボ- アオイトトンボ科 -

オツネントンボ1
分布
オツネントンボは北海道、本州、四国、九州など日本国内の広い地域に分布しています。
生息場所
里山など。
季節
8月~翌年の6月
オツネントンボは成虫のまま冬を越す為、翌年の夏まで活動しています。
オツネントンボ2
その他の名称
英名:[Siberian Winter Damselfly]
学名:[Sympecma paedisca]
体長
約40mm
食べ物
幼虫は腐った植物や小動物の死体などを食べます。
越冬態(えっとうたい)
成虫
特徴
オツネントンボはアオイトトンボ科に属し、イトトンボ科のトンボと比べると体が頑丈でしっかりとしています。また、翅に現れる脈の違いによってもイトトンボ科のトンボと見分ける事ができます。

オツネントンボの体の特徴は全体的に薄い褐色である事が大きな特徴であり、枯れ草などに止まるとかなり見つけるのが困難な状態となります。
また、腹部は黄褐色、胸の脇の部分に細長い帯状の模様があります。

オツネントンボは冬を越すという意味である越年から、その名がついた昆虫で成虫のまま草原などで冬を越し、春~初夏になると水田や水辺に生息しているアヤメやショウブの葉に産卵します。
尚、産卵のとき以外のオツネントンボは林で生活している為、夏場などは水辺で見られる事は殆どありません。
また、極端に冬の気温の低い、北海道や東北などでは朽木の中や木の葉が重なり合った所など、風のあたらない場所で越冬をする為、多くの数が集まっているケースもあるようです。