ツバメシジミ- シジミチョウ科 -

ツバメシジミ1
分布
ツバメシジミは北海道から九州にかけての広い範囲に分布しています。
海外ではユーラシア大陸の温帯域に生息しています。
生息場所
ツバメシジミは平地から山地にかけての森や草原、公園、河川、農耕地、人家周辺などにある竹の低い草地に生息しています。
季節
4月~10月
成虫は春から秋の季節の4月の中旬ごろから10月の終わり頃までにかけての期間に活動している姿を見る事ができます。
一般的にツバメシジミは春のイメージがありますが、本格的に活動し始めるのは6月の中旬以降です。
ツバメシジミ2
その他の名称
燕小灰蝶
英名:[short-tailed blue]
学名:[Everes argiades]
開張
20~30mm
食べ物
カラスノエンドウ、コマツナギ、シロツメクサ、ヤマハギ、レンゲソウなどを食べます。
越冬態(えっとうたい)
幼虫
特徴
ツバメシジミは翅の表と裏で色が大きく異なるシジミチョウ科の蝶で、翅の表側は外側部分を除けば全体が青紫色、裏側は翅の外側周辺を中心に黒っぽい色をした模様が見られますが、全体は灰白色をしています。

翅の裏側には黒っぽい色をした模様以外にも後翅の下側にはオレンジ色の斑紋もあり、この斑紋が翅の表側にもでている事もあります。
翅の表側部分は一番外側は白色でその内側の青紫の部分は黒色のフチで覆われています。

ツバメシジミは日中の日差しが強い時間帯に様々な環境の草の茂っている場所を活発に飛び回りながら移動し、キツネノマゴやシロツメクサなどの花の元を訪れながら過ごします。
ルリシジミが草地から林の上までの広い範囲を飛翔している事に対して、ツバメシジミは草地のみに執着し、メスはコマツナギなどの背の植物だけに産卵します。
また、オスの個体は植物からだけでなく地面に水のたまっている場所などからも水を補給します。

ツバメシジミは環境の変化に強く草地があれば都市部でも生きていける事もあり、現在でも個体数は多いとされています。