ウスバキトンボ- トンボ科 -

ウスバキトンボ1
分布
ウスバキトンボは国内においては全国的に広く分布しています。
生息場所
里山の水辺など。
季節
5月~10月
ウスバキトンボは春の暖かい時期になると活動を始め、秋の半ばまで活動しています。
ウスバキトンボ2
その他の名称
薄羽黄蜻蛉
英名:[Wandering Glider]、[Globe Skimmer]
学名:[Pantala flavescens]
体長
48mm
越冬態(えっとうたい)
幼虫
特徴
ウスバキトンボは環境に対する適応能力が高く、ある程度、気温の高い地域であれば生きる事ができる事から世界中に生息しています。また、ウスバキトンボは飛ぶ力が非常に強くスピードが速い事でも知られ、陸の上だけではなく、海上での目撃情報も多い昆虫です。

ウスバキトンボの体の特徴としては前翅と比べて後翅の幅がとても広く、前翅と後翅の上部の端の方に小さな長方形を描いている黄色い部分があります。また、一般的なトンボよりも頭が大きくて複眼が大きい事も特徴です。

ウスバキトンボのメスは産卵は単独で行い、水の表面に腹部を打ちつけるようにして卵を産む、打水産卵(だすいさんらん)という方法によって行います。
幼虫は気温が4℃以下になると死んでしまう事から、冬になると気温の低い地域にいる幼虫は全て死んでしまいますが、毎年、気温が上がってくると南の暖かい地域から北の方角へ海を渡って移動してくるという習性を持ち、この習性によって生息域を世界中に広げていったと考えられています。