アブラゼミ- セミ科 -

アブラゼミの写真
分布
アブラゼミは北海道、本州、四国、九州など、国内の沖縄以外の地域に分布しています。
生息場所
平地や里山などの木の上。
季節
7~9月。セミは夏にしか出てこない事から夏の風物詩としても知られています。
アブラゼミの幼虫
その他の名称
油蟬、鳴蜩
英名:[Large Brown Cicada]
学名:[Graptopsaltria nigrofuscata]
全長
50~60mm
食べ物
幼虫は木の根の養分。成虫は樹液など。
越冬態(えっとうたい)
幼虫
特徴
アブラゼミは夏にあらわれるセミの中でも代表的な種類のセミで、夏になると様々な場所の樹木でその姿を見る事ができます。
アブラゼミの大きな特徴としてはその他の多くのセミとは違い、羽が透明ではない事がまずあげられ、アブラゼミの羽は不透明で褐色となっています。また、その鳴き声が油を熱した時に出る「ジリジリ」という音に似ている事から、その名がついたと言われています。また、セミの鳴き声はメスを呼ぶ為のものだと考えられています。

アブラゼミの一生はまず、木の樹皮などにメスが卵を産みつける事から始まり、その卵が孵化すると幼虫は木を降りて地面の中にも潜っていきます。
土に潜った幼虫は草や木の根から養分をもらって、その後の6年間を地中で過ごす事となります。
何度も脱皮を繰り返して成長し、終齢幼虫となったアブラゼミの幼虫は、地中から出てきて、近くにある木などに登っていき、体を固定した後はしばらく全く動かなくなります。
やがて、羽化が始まると幼虫の背中が割れ、中から真っ白なセミの成虫があらわれます。その後、朝になる頃には色が付いていき、羽も硬くなって飛べるようになります。
こうして、地中で長い時間を過ごしたアブラゼミはようやく完全な成虫となり、大空に羽ばたいていく事となるのです。