ゲンジボタル- ホタル科 -

ゲンジボタル1
分布
ゲンジボタルは国内においては本州、四国、九州などに分布しています。
生息場所
水辺など。
季節
5月~7月。
春の半ばから夏の半ばにかけて見る事ができます。
ゲンジボタル2
その他の名称
源氏蛍
学名:[Luciola cruciata]
開張
12~18mm
食べ物
幼虫は淡水貝のカワニナを食べます。
越冬態(えっとうたい)
幼虫
特徴
ゲンジボタルは日本に住む蛍の中で最も大きい種類で、成虫に腹の先の二節が発光器となっており、その部分が発光する事で知られていますが、実は成虫になる前の卵や幼虫、サナギも発光します。

ホタルは日本国内に40種以上住んでいますが、発光するものは殆どいません。そんな中でこのゲンジボタルはサイズが大きいだけでなく、数少ない発光するホタルである事からヘイケボタルと並んでとても知名度の高い昆虫です。
また、光りながら飛んでいるゲンジボタルは殆どがオスで、メスは草むらなどでじっと動かずに弱い光をだしています。その後、飛行しているオスはメスを見つけ近づくと強い光を点滅させます。すると、それに反応するとメスも強い光を出す事で応え、そこで始めてカップルが成立し、交尾が始まります。

その後、ゲンジボタルのメスは落ち葉やミズゴケなどの苔に卵を産み、そこから産まれた幼虫はカワニナという淡水貝だけを食べて成長します。この幼虫が決まった貝しか食べないという事がゲンジホタルが生息地を広げる事ができない大きな理由のひとつだと言えるでしょう。