ヒメアカタテハ- タテハチョウ科 -

ヒメアカタテハ1
ヒメアカタテハ3
分布
ヒメアカタテハは日本では北海道、本州、四国、九州など全国的に分布していますが一部地域では見られません。
海外においても非常に広い範囲に分布している蝶として知られ、南極大陸をのぞく全ての大陸で分布が確認されています。
生息場所
平地から山地。空き地や河川敷、農地、公園、人家などの野の花が咲いている場所に群がって生息しています。
都市部などでも普通に見られ、秋になると個体数が増えます。
季節
ほぼ一年中
成虫は主に4月から秋の終りごろまでに活動しており、一年に複数回活動時期があります。
ヒメアカタテハ2
その他の名称
姫赤立羽
英名:[Painted Lady]
学名:[Vanessa cardui]
開張
40~50mm
食べ物
ヨモギ、ハハコグサ、カラムシ、ゴボウなどを食べます。
越冬態(えっとうたい)
幼虫(成虫で越冬する事もあります)
特徴
ヒメアカタテハは同じタテハチョウ科のアカタテハよりサイズが小さい蝶で体の大きさが小さいという特徴からヒメアカタテハと名付けられました。成虫でのみ越冬する蝶として長い間、扱われていましたが幼虫でも越冬している事が確認されています。また、海外の生息地ではそのような生態が既に知られていたようです。

成虫は日中、日当たりが良く、視界の開けた草原で敏速に飛翔しながらタンポポ類やアザミ類、ニラの花などの蜜を吸っています。産卵時期が来ると幼虫の食草であるハハコグサなどに卵を産み付けます。
オスは縄張り意識があり、占有行動を取る事があります。

翅の表側の色は黒色および橙色で前翅の先端付近が特に黒く、その場所には白色の紋が見られます。後翅の表側は主に橙色で黒色の紋が全体に散らばっています。