キアシナガバチ- スズメバチ科 -

キアシナガバチの成虫1
分布
キアシナガバチは環境適応能力が高く、北海道、本州、四国、九州、沖縄など分布域は日本全国をほぼ網羅しており、様々な地域で見る事ができます。
生息場所
里山や平地などで生活しています。
季節
4月~10月。春の中ごろから秋の半ばまでの比較的、暖かい時期に活動しています。
キアシナガバチの成虫2
その他の名称
黄足長蜂
学名:[Vespa analis]
全長
働き蜂:20~27mm
女王蜂:24~26mm
食べ物
昆虫など
幼虫は青虫を肉団子にしたものを食べます
越冬態(えっとうたい)
成虫
特徴
キアシナガバチは日本に生息しているアシナガバチの中で最も体が大きい種類で他のアシナガバチの仲間よりも体の表面に黄色い部分が多い為、黄足長蜂(キアシナガバチ)と名付けられました。

体の色は黒色ですが頭部から胸部、腹部にかけて多くの黄色の斑紋があります。キアシナガバチはセグロアシナガバチによく似ていますがキアシナガバチには体の中心辺りに黄色の縦筋がある事が見分ける際の分かりやすい違いとなっています。(セグロアシナガバチにはその部分に黄色の筋はなく、真っ黒である事が殆どです)

キアシナガバチは木の繊維などを使って、まるで和紙のような質感の蜂の巣を作ります。この巣の特徴はスズメバチ科の蜂に共通しているものです。
巣を作る場所は木の枝や軒下などで基本的には下向きの巣を作る事が多いのですが、アシナガバチの仲間は性格が温和な為、すぐに攻撃されるような事はあまりないと言われています。
しかし、巣の存在に気付かずに不用意に巣を刺激したりすると成虫から攻撃される事もあるので注意が必要です。
ひとつの巣にはおおよそ数十の個体が住んでるとされているので、もし攻撃された場合は手ではたこうとしたりせず、すぐに逃げた方が無難です。