コムラサキ- タテハチョウ科 -

コムラサキ1
コムラサキ3
コムラサキ5
分布
コムラサキは北海道から九州まで日本全国の広い範囲に分布しています。
生息場所
里山、河川敷、湖畔など。平地の都市公園や街路樹、湿地帯などでも見られる事があります。
季節
5月~10月。
年に二回、発生します。
コムラサキ2
コムラサキ6
コムラサキ4
その他の名称
小紫
英名:[Freyer's purple emperor]
学名:[Apatura metis]
開張
55~70mm
食べ物
幼虫はオノヤナギ、カワヤナギ、シダレヤナギ、ドロノキ、バッコヤナギ、ネコヤナギなどのヤナギ科の食草を食べます
越冬態(えっとうたい)
幼虫
特徴
コムラサキはオオムラサキが一回り小さくなったような印象の蝶で翅を広げた時の大きさは6cm前後で「小」とはついていますが大きさ的には中型です。成虫は縄張り意識があるので見晴らしの良い場所で自分の縄張りを監視していたり、幼虫の食草であるヤナギの傍を飛んでいたりします。

成虫の餌は樹液や汚物(獣の糞)などで餌のある場所があると多くの個体が餌に群がっている姿も見かける事があります。人の汗に寄って来る事もあるようです。
吸水場所は湿った地面や河原などで、日中はそのような場所では吸水している姿を見る事ができます。

翅の地の色は黒色から褐色で中央辺りにオレンジ色の帯があります。「コムラサキ(小紫)」という名前の通り、翅の表面には紫色(瑠璃色)の部分がありますがこれはオスにだけ見られる特徴でメスの翅には紫色の部分はありません。また、オスの紫色の部分は光の角度でそう見えるかどうかが決まります。
コムラサキの翅の形の特徴は後翅に比べて前翅が大きく、前翅の角度が急なので全体的にシャープな印象を与える蝶です。

尚、オオムラサキはかなり数が減ってきており、保護の対象となっていますがコムラサキは今の所、十分な数が生息しているので絶滅するような危険性はないようです。