クロオオアリ- アリ科 -

クロオオアリ1
分布
クロオオアリは日本国内においてはほぼ全域に分布しています。
生息場所
里山など。
季節
4月~10月
春から秋にかけての約半年間が活動期間です。
クロオオアリ2
その他の名称
黒大蟻
学名:[Camponotus japonicus]
全長
7~13mm(働きアリ)
約17mm(女王アリ)
越冬態(えっとうたい)
幼虫または成虫
特徴
クロオオアリは主に乾いた赤土に巣を作るアリで、日本中で見る事ができるアリのひとつです。また、名前の通りサイズが大きい事も特徴のひとつで日本国内においては最も大きいアリだとされています。

クロオオアリは他のアリの仲間と同じく雑食の昆虫で虫などの死骸から穀物、花の蜜など幅広く食べます。また、羽を持つ個体は結婚前の女王とオスアリだけで、5月の末頃に巣から出た新女王とオスアリが空中で結婚し、ここでオスアリは死ぬ事になります。そして、新女王となるメスアリは新しい巣となるコロニーを築きます。

アリの仲間は土の中に大きな巣を作り、社会生活をする事で知られていますが、クロオオアリは深さが1~2mほどの巣を作り、巣の中には「獲物を始末する部屋」「クロシジミの幼虫を養っている部屋」「繭の世話をする為の部屋」「卵の世話をする為の部屋」「女王アリの世話をする為の部屋」などがあり、その他にも若い女王アリの部屋など、数多くの部屋が設けられています。

尚、クロオオアリは働きアリとなっている個体の寿命は1、2年ほど、女王アリは約10年だと言われています。10年と言われると長く感じるかもしれませんが、女王アリが死んでしまうと新しい生命が生まれてこなくなる為、巣の中にあるコロニーはじょじょに失われていき、やがて消滅する事となります。