ミヤマクワガタ- クワガタムシ科 -

ミヤマクワガタ1
分布
ミヤマクワガタは北海道、本州、四国、九州などの地域に分布しています。
生息場所
里山、丘陵、山にある雑木林やブナ林など。
季節
5月~10月
成虫は主に夏の暑い時期に活動していますが春の終わりから秋ごろにかけても見かける場合があります。
ミヤマクワガタ2
その他の名称
深山鍬形
学名:[Lucanus maculifemoratus]
全長
オス:30~79mm
メス:25~45mm
食べ物
ミヤマクワガタの幼虫はブナなどの朽ち木を食べます。
成虫はクヌギの樹液を食料にしています。
越冬態(えっとうたい)
幼虫
※野外で活動した成虫は越冬しません
特徴
ミヤマクワガタは日本の非常に広い範囲でみられるクワガタ科のコウチュウで、オスは特徴的な長い大顎を持っており、頭部の眼の周りが膨らみ、体の色は黒褐色で背と腹の部分が金灰色の短毛で覆われている事がミヤマクワガタのオスの代表的な特長となっています。

メスにはオスのような大顎はなく、体の表面の色も艶のある黒色でオスとは異なり、金白色の短毛も腹側のみに生えています。また、体の大きさもオスに比べると小さく、あまり分かりやすい特徴もない為、他の種類のクワガタのメスともやや見分けづらい種類となっています。

ミヤマクワガタのオスの大顎の形には大きく分けて3種類あり、それぞれ「フジ型」「基本型」「エゾ型」と呼ばれています。簡単な見分け方としては第一内歯よりも第三内歯が短いものが「フジ型」、第一内歯と第三内歯の長さが同じくらいのものが「基本型」、第一内歯よりも第三内歯が長いものが「エゾ型」とされます。※第一内歯、第三内歯の意味に関しては少し説明がややこしくなるため、ここでは省きます。

飼育に関してはミヤマクワガタはカブトムシと同じ腐葉土で飼育する事ができるとされています。