ツマベニチョウ- シロチョウ科 -

ツマベニチョウ1
分布
ツマベニチョウは暑い地域に主に住んでいる蝶で、九州の南部から南の地域や沖縄などに分布しています。
生息場所
里山など。
季節
ツマベニチョウは蝶の仲間としては珍しい一年中見る事ができる蝶です。
ツマベニチョウ2
その他の名称
褄紅蝶
英名:[Great Orange Tip]
学名:[Hebomoia glaucippe]
開張
85~100mm
食べ物
幼虫はギョボクの木の葉などを食べます。
越冬態(えっとうたい)
蛹(さなぎ)
特徴
ツマベニチョウはシロチョウ科の蝶の中ではかなり大型の種で、この大きな翅から連想されるイメージどおりの力強い飛び方をする事で知られ、ヒラヒラと飛ぶ種類が多いシロチョウ科の蝶とは思えない、かなり特殊でユニークな蝶です。

ツマベニチョウの翅は全体的には白、もしくはクリーム色で、前翅の先端にはオレンジ色の紋の中に黒い紋があり、それを更に黒い色の模様が取り囲んだ形になっています。
また、後翅にある黒い紋はオスは小さく、メスはオスよりも大きくてかなり目立ちます。

ツマベニチョウは里山の斜面などで見る事が多いのですが、山の斜面を翅をV字型に開いて降下している姿は美しく、初めて見る人はそのスピードに驚く事も多いようです。

成虫はハイビスカスやブッソウゲ、ブーゲンビリアなどの花の蜜を吸いに来る為、それらの植物の傍にいる事が多いと言えます。
ツマベニチョウの幼虫はギョボクという植物の葉を食べますが、キャベツなどの葉でも問題ないようです。また、危険を察知すると上半身を持ち上げて腹を膨らませるという習性を持ち、その姿は蛇に似ている事から蛇に擬態して天敵を退けようとしているのではないかと考えられています。