オンブバッタ- オンブバッタ科 -

オンブバッタ1
分布
オンブバッタは国内のほぼ全域に分布しています。
生息場所
草原や畑など。
季節
6月~10月
初夏から秋にかけて活動しています。
オンブバッタ2
その他の名称
負飛蝗
学名:[Atractomorpha lata]
体長
25~45mm
食べ物
幼虫は草原や畑に生える様々な植物を食べます。
越冬態(えっとうたい)

特徴
オンブバッタは見た目はショウリョウバッタによく似ていますが、ショウリョウバッタよりも一回り小さく、ショウリョウバッタにはないメスの上にオスが乗って移動するという習性を持つ事からこの名が付きました。また、オスとメスでは体長が約1~2cmほどメスの大きいという特徴があり、体の色は一般的に見られる緑色の個体から褐色の個体まで様々なものがいます。

オンブバッタの習性としては頻繁に交尾を行っている事がまず挙げられます。一見すると子が親におんぶされているようにも見えますが、オンブバッタはオスが交尾の後、メスの上に乗ったままになっている事が多い事からおんぶされたような状態に保っているのであり、そこからすぐに交尾を行う事が出来る事から降りないようにしているものだと考えられています。
また、既にオスが上に乗っているメスと交尾しようとするオスもいる為、上に乗っているオスと新しくきたオスとの間で小競り合いがある事も少なくないようです。

オンブバッタは他の葉の細い単子葉植物を食べるバッタとは異なり、葉の広い双子葉植物を食べる事から食べる事ができる植物の範囲が広く、この餌の違いがオンブバッタの生息場所を広げている原因のひとつになっています。