ルリタテハ- タテハチョウ科 -

ルリタテハ1
ルリタテハ3
分布
ルリタテハは国内では北は北海道から南は九州まで、日本全国のほぼ全域に分布しています。
海外においては中国やロシア、朝鮮半島や台湾、東南アジアなど非常に広い範囲で確認されています。
生息場所
里山から街中にかけて多く生息しており、森林や林の他、公園、民家などのあまり木の茂っていない場所でも見る事があります。
季節
3月~12月
成虫は初春頃から秋の終わりか初冬までのかなり長い時期を数回に分けて活動しています。
ルリタテハ2
ルリタテハの幼虫
その他の名称
瑠璃立羽
英名:[Blue Admiral]
学名:[Kaniska canace]
開張
50~65mm
食べ物
幼虫はサルトリイバラという名前の多年生植物やユリやホトトギス、サツマサンギライなどを食べます。
成虫はクヌギやコナラなど様々な樹木の樹液や腐った果実などを食べます。
越冬態(えっとうたい)
成虫
特徴
ルリタテハはほぼ日本全国で見る事ができる適応能力の高い蝶で日本だけでなく海外でも東南アジアなどに分布しています。また、自然環境に適応できるだけでなく、気温の変化にも強いようで冬が近づいても活動している個体を見かける事があります。

ルリタテハは飛ぶのが早いという特徴があり、日中は餌となる樹液などを求めて敏速に飛行しています。

翅の地の色は黒色ですが名前の由来ともなっている翅の表面の外べりに沿った鮮やかな青色の縦帯が特徴的です。翅の外べりのデコボコが大きく、かなり複雑な形をしている事もルリタテハの特徴のひとつとなっています。
また、翅の裏面は黒褐色であまり美しいとは言えず表面の鮮やかな青帯の印象とはかなり異なります。しかしこの裏面の翅の色は樹皮とよく似ており、翅を閉じた状態で樹木に止まって樹液を吸っている時などは見つけるのがかなり困難になるほど樹皮と一体化している事もあります。
4枚目の写真を見ると分かり通り、幼虫がかなりユニークで派手な姿をしている事もルリタテハの特徴のひとつです。